Eudaemonics

終ノ空のリメイク的な作品である素晴らしき日々をプレイしました。

終ノ空プレイした事あるのに最近まで存在を知らなかった。

2010年に出たゲームで、今年になってフルボイス版が発売されたようです。

電波ゲーを期待していたんだけど

予想とは違い、名作と呼ばれるような内容で驚いた

設定や登場キャラは殆ど終ノ空を踏襲しているんですが

根本的なストーリーは全く違う

ネタバレ見なくて良かった・・

正直かなり長かったんだけど、2週目もやりたくなるような内容でした

夜の向日葵というBGMが凄く良いんだけど

この曲が使われているシーン自体が伏線だったという事か

終ノ空は個人的にさよ教と比べると微妙だなと思ったんですが

これは終ノ空、さよ教を超えるレベルなのでは・・

終ノ空でもあった呪われた生の話が好き

 

赤ん坊が生まれるんだよ

そう・・その赤ん坊は泣くんだよ

おぎゃ、おぎゃってさ・・

その声を聴いてみんな笑うんだよ

みんな祝福してるんだよ

お母さんも・・

お父さんも・・

そして、その他の人も・・

その赤ん坊の生を・・

祝福するんだ

世界は生の祝福で満たされる

でも、違うんだ

そこで俺は一人恐怖するんだ

恐怖を・・

なぜなら・・

それは、世界を呪っているんだ

確実に・・

世界を呪っているんだ、その生まれたての赤ん坊は

生まれた事を呪っているんだよ

俺はその場で凍りつく

みんな、笑ってる中

祝福の中で、一人で・・

俺は、よろけながら・・

その赤ん坊に近づくんだ

そして、その赤ん坊の泣き声を止めようとするんだ

そして、そうしなければならないと思うんだ

なぜ?

分かんないけど・・

それが、生まれてしまって

無惨に生き続けてしまっている俺の

唯一の償いだと思うんだ

誰に対して?

たぶん、その赤ん坊に対して・・

そして

それ以外の何かに対して・・だと思う

俺は、生まれたての赤ん坊の首を絞めて・・

その人生をそこまでで終わらせようとする

終わらせるために・・

祝福の笑いの中

俺は赤ん坊の首を絞めようと・・

しかし・・

出来ないんだよ

おぎゃ、おぎゃって泣いている赤ん坊の首を

俺は絞められないんだ

なんでなんだ?

これが、唯一できる償いなのにもかかわらず

泣き声を終わらせなければいけないのに

出来ないんだ

その赤ん坊に、何一つ、意味を与えられない

何一つ、可能性をやれない俺が

しなければならない唯一の方法なのに・・

出来ないんだ・・

俺はその場で倒れ込むんだ・・

それで泣き出すんだよ

俺、うわんうわん泣き出すんだよ

そのうち・・

赤ん坊の泣き声が・・

普通にさ・・普通になるんだよ

それで普通に・・おぎゃ、おぎゃって泣くんだよ

その声を聞きながら

俺は泣きながら

よかった、と思うんだ・・

よかった、と・・

何を?

よくわからないけど・・

よかった、と・・

何も解決してないし

何も変わらないけど・・

ただよかったと

俺は泣きながら、思うんだよ・・

俺が生まれて・・今も生きているという事は・・たぶん

たぶん、そういう事だと思うんだ

そして、これが、予感なんだと・・思うんだよ

俺の生きている、予感だと。