クラシックシェービングのすゝめ

 

両刃カミソリを買いました

説明しよう!

両刃カミソリとは?

所謂一般的な多枚刃カミソリではなく

一枚刃のカミソリである。

更に、このカミソリは本体に付いているのではなく

市販されているカミソリの刃その物を本体に挟み込んで使う

 

 

両刃カミソリの刃、名前の通り両側に刃がついてる

 

 

 

本体

 

現在主流の多枚刃カミソリと比べると取り扱いに注意が必要

床屋のように蒸しタオルで毛穴をちゃんと開かせ

シェービング剤も使って丁寧に剃らなければ血だまりスケッチ不可避というシロモノ

刃が当たる角度も自分で調整しなければいけない(30度が理想らしい)

 

 

・・・で何故わざわざそんな面倒な物を買ったかというと

恐らく全人類が共感する事かと思いますが

床屋の顔剃りが気持ち良くて好きで

また、床屋で使われるようなカミソリの取り扱いは極めて難しいという

職人技を要求されるような所も何処かくすぐられ

前からなんとなく憧れがあり、とうとう自分でもやってみようとなったのでした。

泡立てブラシセットも買った

 

 

 

本当に本格的にやるんだったら、それこそ床屋で使われてるようなカミソリを使うべきなんだろうけど

こういうクラシックスタイルの髭剃りを個人で行う時には両刃カミソリを使うのが一般的らしく

そもそも個人向けに販売されている床屋カミソリが殆どない

または流石に手が出しづらい値段(2~5万円ぐらい)という感じだった。

 

僕が購入したのはミューレというメーカーの物

両刃カミソリ界では有名なメーカーらしい。

これもそこそこの値段で、1万円ぐらいした。

刃は共通なんだから、正直本体はどれでもあんまり変わらないんじゃないかとも思っていたけど

両刃カミソリの場合、カミソリを動かして髭を剃るというよりは

カミソリの重みで自然に剃るといった繊細な剃り方を要求されるようで

本体の重さも結構重要になってくるらしく

更に実際に使ってみて気付いたけど、カミソリの刃をどれだけ出すか

角度をどれだけつけるかといった部分は本体側に依存しているので、全然重要でした。

 

そして、このミューレのカミソリは刃を挟む頭の部品が2種類あって

「クローズドコム」と「オープンコム」に分けられている。

詳しくはよく分からないが、要するにクローズドコムは初心者向け

オープンコムはより深剃りが出来るが、扱いが難しく上級者向けという感じだった。

出来れば血だらけになるのは避けたかったので、とりあえずクローズドコムを購入。

 

ここで両刃カミソリのメリットを紹介。

・替え刃が安い

(本体は高いが、替え刃は一枚30枚ぐらいらしい)

・刃が肌にダイレクトヒットするので、普通のカミソリよりも深剃りが出来て産毛も剃れる

・肌に優しい?(詳細は後述)

・ジョリジョリ音が気持ちいい(ASMR)

・髭剃りというルーティンに特別感が出る

・毛が刃の部分に詰まらない

 

僕が特に惹かれたのは、深剃りが出来るという点。

ヒゲは全くなくていいと思っているので、出来るだけ存在を消したい。

肌に優しいという点については、多枚刃カミソリは全部の刃でヒゲを剃っているという訳ではなく

1枚目の刃で毛を引っ張り、2枚目以降の刃で剃るという構造になっているらしい。

これによって、肌の下に埋まっている毛も引っ張りだして剃ってしまう事があり

埋没毛(ヒゲが皮膚に埋まって出てこなくなる)が発生しやすいのだとか

両刃カミソリは皮膚表面のヒゲだけ剃るのでそれがないと。

 

という訳で、実際に使ってみたレビュー

レンチン蒸しタオルで顔を蒸らした後、シェービングソープという専用の石鹸をブラシで泡立てる

ところが、いくらブラシを動かそうとネットで見たような泡が全然出来ない。

安物のブラシを買ったので仕方ないかも

あと新品のブラシは泡立ちにくいらしいので、使ってればマシになるかもしれない。

正直全然泡だってないけど、諦めて泡というかクリームを顔に塗りたくる。

そして入刀......

結果......

 

なんというか、想像してた感じじゃなかった。

僕のヒゲがそんなに濃くない事もあってか、剃ってる感が全然ない。

恐る恐るカミソリを動かしたのに、これ本当に刃出てる?って思うぐらいだった。

原則順剃りといわれていたので、その通りにしていたのだけれど

あまりに剃れないので逆剃りに切り替える。

するとやっと剃ってる感が出てきた。

でもこれ多枚刃の方が剃れてるんじゃね・・?

......結局、上手く剃れずに終わった。

 

使う前に散々脅かされていたので、どんな物かと思ったけど

血が出る事もありませんでした。

思った以上にクローズドコムとオープンコムに違いがあるのかもしれない。

頭の部品だけ買えるらしいので、オープンコムの購入も視野に色々調べていると

クローズドコムからオープンコムに切り替えた人の記事が見つかり

読んでみたところ、クローズドコムの感覚でオープンコムを使い、無事血まみれになったらしい。

やはり一般的に語られている両刃カミソリのイメージはオープンコムの物だ......

 

その後も何回か使ってみて分かったけど、このクローズドコムには

そこまで丁寧 丁寧 丁寧な繊細さは求められておらず、多少雑に使っても大丈夫らしい。

なんなら多枚刃カミソリと同じぐらいの感覚で使えるかもしれない。

という訳で、多少攻めた使い方をするようにしたらちゃんと剃れるようになりました。

出血沙汰も起きていない。

ただ、産毛も剃るレベルといったらオープンコムじゃないと難しそう。

多分その内買います。

 

仕事の日の朝は使う時間ないだろうなと思っていたけれど

クローズドコムだったらいけそうです。

オープンコムも買ったら、休みの日はオープンコム

仕事の時はクローズドコムと使い分けも出来そう。