出雲八重垣

 

引っ越してからちょくちょくたまには帰って来いというような

メッセージが母親から入ってきていた

しかし、今まで家族としての会話も無かったし

行った所で何をするでもないので結局一度も帰っていない

ところが今年に入って、今まで黙っていたが実は末期のガンであるという

メッセージが入った

だけど本当かどうか分からないのでそれも無視した

金を無心する為に気を引こうとしてるのでは?と

それが本当だとしたら流石に姉にも連絡が行っている筈だろうけれど

姉からそういう話も無かった

ところが昨日姉から電話が欲しいという連絡が入り

あっ、例の件だなと察した

 

姉にも連絡があったという事は真実味を帯びてきたなと感じつつ

電話をかけてみた所、やはりその件についての電話で

姉は姉の父親(僕の実の父親かもしれない人物)からその事を聞いたらしい

現在は県病院に入院しているとの事

んで姉も僕と同じような事を考えていたようで

実際、未だに姉の父親に金を催促しているらしく

もしお金が欲しいとか言われても絶対にあげちゃいけない

死んだ時遺産を相続してしまうと借金を背負わされる可能性があるので

3ヵ月以内に家庭裁判所に行って相続放棄の手続きをしないと駄目だというような

話をしました

てっきり、流石に会いに行けというような話だと思ったら全然違って笑った

むしろ会いに行かなくていいと言われたので

僕以上に不憫な目にあってきたんだろうなというのは容易に想像出来る

とは言っても事実はハッキリさせたいので一回病院に問い合わせてみようかな

プライバシーの保護で教えてくれない所が多いらしいけどその時はその時ですな

んなぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~