若者のすべて

今日は最近ハマっているフジファブリックについて書きます。

 

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フジファブリックのボーカルであり

このバンドを結成させた志村正彦氏は2009年に他界している。

29歳という若さで、恐らく当時大きなニュースになっている筈なんだけど

その時は興味がなかったからか、まったく記憶に無い・・

死因は分かっていないようです、栄養失調や寝不足などが祟ったのではと言われている。

 

フジファブリックで初めて聞いた曲が、「ベースボールは終わらない」という曲で

昔友人にオススメされて読んだ、ゲーセンで出会った不思議な子の話という

2chの有名なスレの中で出てきたのがきっかけで聞きました。

その話では他にも色々なアーティストの曲が引用されたりしてて

それも聞いたんだけど、個人的に気に入ったのはこの曲だけだった。

といっても最初聞いた時の印象は変な曲・・というか

気が抜けたようなフワフワしたような不思議な曲だなと思ってました。

それがきっかけでフジファブリックにハマったという訳ではなく

自分から他の曲を聞いたりする事もなかったんだけど

ある日「若者のすべて」という曲を知った。

 

きっかけは忘れたけど、恐らくふとYoutubeフジファブリックの曲を

調べて行きついたのだと思う。

多くのアーティストにもカバーされているフジファブリックの一番の代表作であり

僕の中では邦楽で一番好きな曲といえる程気に入った。

この曲の歌詞には「夕方5時のチャイムが今日はなんだか胸に響いて」という

フレーズがあるんですが、志村君の他界後に同級生たちが働きかけ

彼の故郷の富士吉田市で実際に夕方のチャイムでこの曲が採用されたという

エピソードもこの曲を名曲たらしめている。

富士吉田市では今でも、彼の誕生日(7月10日)と命日(12月24日)に合わせて

期間限定でこの曲と「茜色の夕日」という曲をチャイムで流しているそうです。

 

というわけで次に僕がハマったのがこの茜色の夕日という曲。

志村君は奥田民生に憧れてバンドマンの道に入ったらしく

僕も奥田民生は元々好きなので好感を持っていたんですが

志村君が他界した直後、もともとフジファブリックが出場予定だったフェスで

同じフェスに出場した奥田民生が、恐らく本来の予定ではなかったけれどこの曲を歌い

途中で感極まって涙を流すという場面があったらしい。

この一件については当時を知る人のコラムが色々見つかります。

奥田民生寄りの内容だけど、オチを含めて僕はこのコラムがとても秀逸だと思う。

 

その話を見て興味を持ち、Youtubeにその時の音源だけあがっていたので

最初その奥田民生Verを聞いて、良い曲だなと思ってオリジナルVerも聞いた。

んでここ最近この曲ばっか繰り返し聞くほどハマってました。

saku sakuのエンディングテーマとしても使われていたらしい

しかも僕が見ていた木村カエラ時代のsaku sakuなんだけど記憶には全くない・・

インディーズ時代に、上京した志村君が故郷を想って作った曲のようで

「東京の空の星は見えないと聞かされていたけど見えない事もないんだな」という

歌詞が印象的です。

僕は洋楽を聞いてたという事もあってか歌詞はそんなに見ないんだけど

フジファブリックの歌詞はよいですね・・

この曲はフジファブリックの中でも特別な曲に位置付けられていて

現在でもフジファブリックはボーカルをギターの山内総一郎氏に変えて

活動を続けているんですが

この曲に関しては志村君のボーカル音源を流して他のメンバーは

演奏に徹するというスタイルでしかライブでやらないそうです。

 

という訳で、上に挙げた3曲を聞いて

ようやく最近になって本格的にハマりだしたという。

久しぶりにアルバムも買ってしまいました。

買ったのはベースボールは終わらないと茜色の夕日が収録されている

FAB FOXというアルバム。

 

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このアルバムを聞いて他に気に入った曲は

「Sunny Morning」と「虹」と「銀河」の3曲。

Sunny Morningは晴れた日にドライブしながら聞くのが合うような曲。

虹と銀河は公式YoutubeにもPVが上がっているので

フジファブリックの中でも人気が高い曲だと思うんですが

銀河については本当に変わってる曲というか

好き嫌いが分かれやすい曲だと思います、PVのダンスまで変態的

虹は爽やかな曲で万人受けしそうな感じ、キーボードのメロディーが印象的です。

この中では虹が一番好き。

あとこのアルバムには入っていませんが、公式でPVが上がっている陽炎という曲も好き

故郷に思いを馳せた時に浮かんだ子供時代の残像を陽炎と見立てている曲で

エランシア時代を度々思い出して感傷に浸る我々にも共感出来る。

ちなみにこれは季節をモチーフにした四季シリーズという物の夏にあたる曲のようで

先に述べた銀河は四季シリーズの冬らしいのですが、どこに冬要素があるか分からない

そういった意味でも変てこな曲なのです。

 

という訳でフジファブリックについての記事でした。

僕が好きなアーティストは故人である事が多いんですが

偶然なのか、そこに何か魅力を感じてるのか・・

デヴィッド・ボウイだけは亡くなる前から好きだった

ほとんどは知った時には既に亡くなってる人たちなんだよなぁ

富士吉田市に今度夕方5時のチャイムを聞きに行きたいと思います。