It's No Game

今回はDavid Bowieと日本の関係について記事を書きます。

日本との関係はそんなに強くないように思えますが

あの戦場のメリークリスマスでは世界のキタノや

YMOの坂本教授と共演しているという事もあり

親近感を抱くという人もいるのでは。

 

ジギー・スターダストとして一世を風靡したボウイ

そのキャラクターを形成するのに歌舞伎が取り入れられているようで

顔を白塗りにして隈取を施したようなメーキャップも

歌舞伎に影響を受けたものではないかと言われています。

 

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おそらく当時は(おそらくは現代でも)日本という国は未知の国であり

独特な文化がある不思議な国であるというイメージを

ボウイも感じていたのではないかと思います。

ボウイは特にアート性の高いアーティストなので

ゴッホやモネ等のように、日本の浮世絵や歌舞伎等の文化・芸術に対して

評価していた面があったのではないかと。

そんなボウイが、歌詞の中で日本を登場させている曲を

僕が知っている限りでは2曲あるので、それを紹介しませう。

 

 


 

自ら演じたジギーの名を冠したZiggy Stardust

この曲の中にはこんな一節があります。

 

Now Ziggy really sang

Screwed up eyes and screwed down hairdo

Like some cat from Japan

ジギーの歌は本物だった

目を細めて髪を振り乱した

まるで日本からやって来た猫さ

 

日本から来た猫?とはてなになりますが

奇抜な奴、クールな奴というような意味がありそうです。

 

そしてあとの1つはこれ

 


 

僕が特に好きな曲の一つなんですが、このAshes To Ashesの中では

こういう風に歌われています

 

The shrieking of nothing is killing me

Just pictures of Jap girls in synthesis

And I ain't got no money and I ain't got no hair

何もないのに叫び声を押し殺している

統合された日本の少女の写真

そして私には金も髪もない

 

翻訳が悪いのか、意味が全く分からん

けどボウイの曲は結構こういう感じだし特に意味はないかもしれない

ここで気になるのはこの曲ではJapと表現されている事。

有名な差別表現ですが、単に語感をよくする為にこう言ったのだろうか

それとも日本で何か嫌な事でもあったのか。

となんとなく気になるポイントです。

 

あと、実はガッツリ日本語が使われている曲もあります。

 


 

これがそのIt's No Gameという曲。

日本語の口上を読み上げているのは廣田三知という人だそうです。

最初はボウイが日本語で歌う予定であり

この廣田三知さんがボウイに日本語の指導をしていたそうなんですが

もうあなたが歌ってくださいってなって

こうなったという逸話があるそう

Scary Monstersというアルバムの1曲目に収録されている曲なんですが

前述のAshes To Ashesもそのアルバムに収録されています。

廣田三知・・・日本語指導・・Jap girl・・・あっ(察し)

そうでない事を祈って終わります。